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会員制メルマガとSNS
- 2005-02-19 (土)
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■会員制メルマガはソーシャル的(1/2)
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先週取り上げた記者クラブ制度については、SNS業界仲間からはなかなかの
反響を頂きました。少しきわどいネタについても話せるし、知り合いだから最
悪後からでも話の広がりを止められる、というところに共感してもらっていま
す。
今週も、ソーシャルネット以前のツールがソーシャルネット的な効果を発揮し
ているケースを取り上げます。今回は記者クラブといった現実世界ではなく、
オンライン世界でのケースである「会員制メルマガ」がテーマです。
「会員制メルマガ」は、今回は主にショップなどで「この製品を買ってくれた
人」「いくら以上の買い物をしてくれた人」といった「上客」だけが購読でき
るメルマガを指します。招待制というところがソーシャル的な感じがします。
会員制メルマガはそのコンテンツとして、たとえば自社製品を買ってくれた人
だけに、特別に低価格な商品情報を提供したり、アウトレット扱いの販売情報
を一般公開前に優先的に流したりします。
「メーカー」と「上客」という「信頼関係」が成立する場で、割引情報を提供
します。IBMのオンラインショッピングにおけるアウトレット情報などが典
型的です。さて、このケースでのソーシャルネット的広報とは何でしょうか?
たとえば、アウトレット情報の告知対象者を限定せず、広く一般に向かって割
引情報を告知したとします。すると価格の安いアウトレット製品ばかり売れて
現行製品が売れなくなる可能性があります。ここはメーカーにとってのリスク
です。
■メルマガ運営は大変(2/2)
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この問題は「純粋に新製品を買おうと思っていたユーザー」を排除し、「すで
に購入してもらっている忠誠度の高いユーザー」を選別して告知を行えば解決
します。この相手の顔や属性を見極めた告知方法が、実にソーシャルネット的
です。
この選別的な告知を行うために「上客限定の会員制メルマガ」が運営されます。
上客(購入者)にだけアウトレット情報を報じることで、アウトレット品の消
化と、新規購入商品の販売機会の確保を両立しています。
さてそれならば、今まで通りメルマガを使えばわざわざソーシャルネットなん
てやらなくても、自社製品の告知ができていいではないか?と思われますね。
それは、まさにその通りです。
[1]自分で会員制メールマガジン登録システムを作ることができ、
[2]顧客に対してお得情報を告知し続けることができ、
[3]お客をメルマガに捕まえておくことができる、
のであれば、わざわざソーシャルを使うことにメリットを感じ無いかもしれま
せん。
しかし、通常はかなりのコストがかかります。現在は「melma」や「まぐまぐ」
といったメルマガのASPサービスがあり、[1]のメルマガ管理は手軽にな
っています。しかし、[2]、[3]についてはメルマガ自体を充実させる必
要があります。
それに比べて、ソーシャルネットワーキングサービスを使った広報は、使い方
さえわかれば簡単で効果的なのです。次回ではその理由について、成功してい
る飲食店での広報活動を分析しながら、ソーシャルネット広報を実践していき
ます。