社長BLOG
OPVC02:OpenPNE3をインストールする
- 2010-12-02 (木)
- 社長BLOG
※CentOS5.6 6.0リリースに伴い内容をアップデート中です。
変更点は
・CentOS5.6に
・php => php53 に変更
・php-mcryptがなくなる
などです。
2日目はOpenPNE3のスタンドアロン版のインストールを行います。
企業のネットワーク環境によっては、外部に接続できない環境でサーバを運用しなければならないケースがあります。一方、OpenPNE3は標準ではネットワークを介してしかインストールを行うことができません。OpenPNE3スタンドアロン版は、OpenPNE3の動作に必要な最小限のプラグインをパッケージ化したものです。さらにSQLiteでも動作するようにしてあるので、データベースサーバのセットアップも不要です。
なお、環境が揃っていれば、正式版のOpenPNEの導入をおすすめします。
※OpenPNE3スタンドアロン版は現在テクノロジープレビュー版として公開中です。人気が出れば正式に今後のOpenPNE3に組み込む予定です。ぜひ@tejimaまでフィードバックを下さい。
OpenPNEはPHPとMySQLで動作するように設計されており、PHPはVer5.2以上、MySQLはVer4.1以上で動作します。
サーバOS、ミドルウエアの準備
OpenPNEを動作させるために、まずサーバを調達します。組織の運営ポリシーや技術レベルに応じて、以下の中から選択します。
1:外部のホスティングサービス上でのインストール
2:社内サーバでのインストール(Redhat CentOS)
3:社内サーバでのインストール(Windows+IIS)
1:は公式サイトの情報を参照してください。スキップします。
3:はマイクロソフトが提供しているWebPIというサービスで供給予定(Ver2版は2010年内 Ver3版は2011年2月ごろ)なので、そちらを利用してください。
本章では2:について解説します。
スペック
CPU:Core2程度
RAM:2GB程度
HDD:20GB以上の空き容量
本章ではOSにはCentOS5.7を利用します。サイトからダウンロードし、CDを焼いておいてください。
・ネットインストール
・最小構成
上記でインストールします。(さくらのVPSなど専用レンタルサーバを利用すると、たいてい最小構成になっています。)
CentOSがインストールされたら、続いてミドルウエアのインストールです。
ミドルウエアパッケージのインストール
OpenPNE3.6の動作に必要なミドルウエアを入れていきます。
・Apache PHP関連
httpd httpd- ** php php-**のパッケージ群です。
・MySQL関連
mysql-server
・Sendmail Postfix関連
postfix
・ライブラリ、ツール関連
aspell curl gmp libxslt wget などです。
sudo yum update
sudo yum -y install httpd mysql-server postfix aspell curl gmp libxslt wget httpd-devel php53 php53-cli php53-devel php53-pear php53-mbstring php53-pdo php53-mysql php53-gd php53-mcrypt php53-xml
sudo yum -y remove sendmail
このコマンドで、OpenPNE3.6の動作に必要なミドルウエアパッケージは一度にすべて入手できます。
OpenPNE3.6の設置
OpenPNE3.6はOS上に図のように配置します。
OpenPNEの本体を設置する場所
Apacheから参照する場所
実体を/home/admin/OpenPNEに設置し、シンボリックリンクを張ってApacheから参照できるようにするところがポイントです。バージョンアップやサイトメンテナンスがやりやすいので、おすすめします。
設置手順
adminユーザーを作成
/home/adminのディレクトリパーミッションは755に。
※これをやらないと Apacheサーバからアクセスできず、403エラーが出ます。
chmod 755 /home/admin
ここ(/home/admin/OpenPNE/xxx.com)にOpenPNEの本体を設置していきます。
/var/www/snsにApache側から見たSNSの置き場所を作成します。
ディレクトリの所有者をadminにしているのは、設置のしやすさを考えて。
パッケージのダウンロードと展開
https://github.com/tejima/OP3express/zipball/OpenPNE3-mini-TP1
上記サイトからダウンロードし、運用サーバに展開する。
インストールコマンドの実行
OpenPNE.ymlやProjectConfiguration.class.phpもあらかじめセットしてあるので、インストールコマンドを叩くだけ。
symfony openpne:install –standalone –sqlite
Apacheの設定
VirtualHostを設定して再起動。
<VirtualHost *:80>
DocumentRoot "/var/www/sns/SITENAME/web"
ServerName SITENAME
<Directory "/var/www/sns/SITENAME/web">
allowoverride all
</Directory>
</VirtualHost>
AllowOveride を有効にしておくことがポイント。OpenPNEがmod_rewrite .htaccessで利用する。
シンボリックリンクをはる
実体を設置している/home/admin/OpenPNEとApacheから参照される/var/www/sns/をつなぐ。
設置完了!
以上でOpenPNE3.6スタンドアロン SQLite版のインストールが完了しました。
明日はAPCを導入してOpenPNE3の動作を軽快にする。です。