社長BLOG

既存サービスを立体化させる

いつもソーシャル・ネットワークを研究しているとき、
ネットワークだ、ネットワークだといって、ついついつながり情報の流通と伝搬ばかりに気を取られていた。

OpenPNEは既存サービスに、人やグループという概念を追加することができるというのも、大きな価値である。
これを、既存サービスの立体化と呼ぶことにする。

X軸は:自分に関する情報や機能
Y軸は:相手に関する情報や機能
Z軸は:グループに関する情報や機能

だ。従来のサービスはこの区別が明確でなかった。
既存サービスが使いづらく、ソーシャルサイトが使いやすい理由は、
この3つの概念が、人に取って分かりやすいということなんだと思う。

だから、既存サービスを立体化することで、もっと便利にすることができるようになるはずだ。

◆メーリングリストの場合

たとえばOpenPNEでメーリングリストを立体化してみよう。

◆自分のページ
X軸には、自分に関する情報と機能が並ぶはずだ。


・投稿したい
・最新の未読投稿、自分の発言を閲覧したい
・過去記事を検索したい

などが、自分がアクセスしたい情報であり機能となる。

◆相手のページ
Y軸には、MLに参加する別のメンバーの情報を配置する。

そのメンバーの情報を確認する。
そのメンバーにプライベートなメッセージを送る。
そのメンバーの過去の投稿内容を閲覧する。

◆グループのページ
Z軸にはグループの情報が配置される。

MLであれば、MLの参加、退会、メンバーのリスト、過去ログなどが表示される。

こういうように、OpenPNEを導入して情報を整理し、立体的に再配置することで、
従来のMLシステムより、直感的で分かりやすくなるとおもうんだ。

さらに注目したいのは、この3つの軸を表現する画面がほぼ同一のレイアウトで実現されているところだ。


これは2005年にmixiの初期レイアウトを研究した図。
初期のmixiは3つの主要画面のレイアウトが統一されていて、構造的に素晴らしかった。複雑な機能群をシンプルに見せることに貢献した。

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