社長BLOG
Google+「Circles」という名前が詰んでいる
- 2011-07-17 (日)
- 社長BLOG
Google+は面白い。ただ、Circlesのネーミングには失敗している。
Circles(サークルズ)は、言葉とその挙動に一体感がない。日本人でも、英語話者でもサークルとは、グループやコミュニティのように、メンバーが所属する輪っかを表現するものである。
サークル、グループ、コミュニティという言葉はどれも同類で、ザッカーバーグの言葉を借りると
グループの定義は…そのグループの中の人たちがそこに誰がいるかを知っていることだ
まともな人間は普通こう考える。
自分は、「ターゲット」「ロックオン」「エイム」のほうがGoogle+のこの概念を示すには近いと思う。仲間と共有したいつぶやきや写真を弾に例えると、この弾をだれに発射するか?狙いをつけるという感覚が素直だと思う。
友だち15人と、会社の同僚10人にターゲットして、つぶやきを発射する
だ。狙われている友だちは、狙われていることは分かるが、どのカテゴリに入れられて弾を撃たれたのかはわからない。
無理やり輪の表現を選ぶとしたら、投網(トアミ)だね、「友だちの網でバサーっと一網打尽」みたいな。
さて、表題の詰んでるという件なのだけど、ただ名前がおかしいだけなら、そのまま使い続ければいいんだ。
問題は今後だ。
もしGoogle+に、いわゆるグループ的概念を持ち込みたくなったとき、果たしてどんな名前をつければいいのだろうか?
グループもコミュニティも、語感的にサークルとかぶっているので、この表現を使うと混乱する。
サークルよりも囲いを感じさせるから、スフィア(球)だろうか?
Google+がエンタメ用途として使われているうちは適当でいい。
今後GoogleAppsのように本格的な組織内で使われる用になったら、グループ概念が必須になる。
さてどうなることやら。