社長BLOG

Google+「Circles」という名前が詰んでいる

Google+は面白い。ただ、Circlesのネーミングには失敗している。

Circles(サークルズ)は、言葉とその挙動に一体感がない。日本人でも、英語話者でもサークルとは、グループやコミュニティのように、メンバーが所属する輪っかを表現するものである。

サークル、グループ、コミュニティという言葉はどれも同類で、ザッカーバーグの言葉を借りると

グループの定義は…そのグループの中の人たちがそこに誰がいるかを知っていることだ

まともな人間は普通こう考える。

自分は、「ターゲット」「ロックオン」「エイム」のほうがGoogle+のこの概念を示すには近いと思う。仲間と共有したいつぶやきや写真を弾に例えると、この弾をだれに発射するか?狙いをつけるという感覚が素直だと思う。

友だち15人と、会社の同僚10人にターゲットして、つぶやきを発射する

だ。狙われている友だちは、狙われていることは分かるが、どのカテゴリに入れられて弾を撃たれたのかはわからない。

無理やり輪の表現を選ぶとしたら、投網(トアミ)だね、「友だちの網でバサーっと一網打尽」みたいな。

さて、表題の詰んでるという件なのだけど、ただ名前がおかしいだけなら、そのまま使い続ければいいんだ。

問題は今後だ。

もしGoogle+に、いわゆるグループ的概念を持ち込みたくなったとき、果たしてどんな名前をつければいいのだろうか?

グループもコミュニティも、語感的にサークルとかぶっているので、この表現を使うと混乱する。

サークルよりも囲いを感じさせるから、スフィア(球)だろうか?

Google+がエンタメ用途として使われているうちは適当でいい。
今後GoogleAppsのように本格的な組織内で使われる用になったら、グループ概念が必須になる。

さてどうなることやら。

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