社長BLOG

mixiあしあと問題における紛争の心理学 Sitting in the Fire

mixiあしあと改悪反対コミュニティを読んでいると勉強になる。

機能設計はどうすればいいか、広報の立ち回り方などが、とっても勉強になる。
どちらかというと反面教師的な意味で。

あしあとの役割

mixiあしあと機能は、いくつもの要素が複合していた。
・新しい出会いのためのきっかけ、注目していることを相手に伝える
・ともだちとの毎日のあいさつ
・ストーカーなどが頻繁に来ていないかどうかを調べる防犯センサー
・日記を読んでくれていることを調べるアクセスカウンター
・アクセスカウンター機能を悪用し、外部サイト訪問者とmixiユーザーを結びつける行為

いろんな要素が絡まって、あしあとというコンテンツと利用ユーザーの文化が作られていた。

あしあとがコンテンツとして不要だと判断したmixiの決定には、なんにも思うことはない。
そのようにビジネスモデルが推移したわけだろうし、そのほうがユーザー総体としては喜んでくれると判断したんだろう。

自分は、今回の問題をずっと眺めていると感じることがある。

居心地の良い場所が消えた

これは、あしあとそのものの問題というより、自分たちが大好きだったmixiが
自分たちの思いとはちがう方向、遠くに行ってしまうことに対する寂しさから、反発が起きているということ。

mixiにしか無い好きだった機能がなくなってしまった。仲良しだと思っていた運営担当者から、よそよそしく扱われた。mixi自体のサービスモデルの変化、それに伴う運営方法やmixi自体の空間の変化が受け入れられない。

居心地のいい空間が、そうでなくなってしまって、寂しいんだろうな。
今回はその寂しさがトリプルパンチぐらいでまとめてやってきたので、ここぞとばかりに反発をしているんだろう。

mixiのビジネスモデルの変化や、機能の変化はどうしようもない。
多くの人達を楽しませ、ビジネス的にも儲かると判断したわけだから。これが成功だったか失敗だったかは、結果から判断するしか無い。

対ユーザーコミュニケーションはひどかった

今回の騒動で唯一自分が必要だと思うのは、ちゃんとユーザーと交渉、交流する担当者を付けること。
この役職は相当しんどいが、mixiには笠原、原田ラインではない、コミュニティマネージャーが必要だろう。

「紛争の心理学」曰く、Sitting In The Fire 火の中に座る、というのが一番大事だそうだ。

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