社長BLOG
組織の紛争解決:いじめについて
- 2012-10-26 (金)
- 社長BLOG
組織内での紛争解決は、自分が一生かけて取り組みたい研究テーマである。
いじめについて、ちょっと模式図を描いてみた。
よく、「いじめは絶対に許してはいけない」なんて話を聞く。
典型的なクラスのいじめでは、数人からクラス全員までいじめっこ側は複数人いる。
ミッションをいじめの撲滅設定にした場合の戦略を考えてみた。
1.いじめっ子にアプローチして撲滅する
いじめっ子側へのアプローチをする場合には、すべてのいじめっ子をいじめない子に矯正する必要がある。
すなわち、複数人のいじめっ子と、将来いじめっ子になってしまう予備軍のすべてを矯正することになる。
2.いじめられっ子にアプローチして撲滅する
いじめられっ子の場合は、いじめられっ子にアプローチして、いじめられない子に矯正する必要がある。
この場合のアプローチ人数は一人だ。
とるべき戦略は?
手数で考えたら、いじめられっ子側を何とかしたほうが、解決には近いんじゃないか。
風邪にかからないために、家中のウイルス全部を殺菌しようとしている試みに近いと思うんだな。
風邪にかからないようにするためには、風邪にかからない体質を作ったほうが合理的だ。
全部で何人いるかわからないのに、いじめっこ側を撲滅しようとするのは、ウイルス殺菌と同じぐらいむずかしい。
自分も多少いじめられたことがあった。そこでは自分を変えることで何とか対応した気がする。
「こいつらは、一人じゃ自分に勝てないから、束になっていじめようとしているんだ。かわいそうな奴らめ」
なんて思うようにした。