社長BLOG
サーバ不要でネットアプリを開発できる技術、MBaaSに注目しています
- 2015-05-21 (木)
- 社長BLOG
MBaaSは mobile backend as a Serviceの略で、主にスマートフォンアプリを開発する際に、
バックエンド(クライアントアプリと対向するサーバ)を提供してくれるサービスのことを言います。
スマートフォン開発時に毎回必要になる各種の要素
- データベースの設定・管理
- Facebook Twitterとの認証連携
- 各プラットフォームへのプッシュ通知
- 利用率、アクセス解析
- ユーザーの管理(追加、編集、検索、削除)
が、サービスとしてWEB管理画面で提供されている手軽さが売りです。
手嶋屋では2つのサービスでMBaaSを使っている
1つ目は練習として、firebaseを使って、簡単なチャットサービスを作りました。
これは公開する前に、別のプロダクト(PNE.club)を作り始めてしまいました。現在お蔵入りです。
2つ目は、手嶋が今一番情熱をかけて取り組んでいる、PNE.clubに全面的に利用しています。
Parse.comを使っています。
ちなみにどちらも、JavaScriptベースのWEBアプリケーションです。MBaaSと言いながら、モバイルアプリにはまだ取り組んでいません。
WEBアプリのほうが開発スピードが早いです。将来的なアプリへの拡張がしやすいのは大きな安心感があります。
なぜMBaaSに注目しているか?
注目している理由は、
楽ちんWEBの時代がMBaaSで復活するかも?
と感じたからです。
楽ちんWEBとはなにかというと、
- サイトからソフトウエアをZIPでダウンロード
- FTPでレンタルサーバにアップ
- configファイルをちょっと弄って
- ブラウザでアクセスすればハイ完成
こんなかんじで実現できるアプリのことです。
WordPressにしろ、OpenPNEにしろ、スクリプト言語のWEBアプリはだいたいこんなかんじでインストールできていました。
それが今や、SSH必須、パッケージ管理スクリプト必須になって、楽ちんWEBとは程遠い状態になっています。
そもそもOpenPNEは、
「ソフトウエアなんてわからないリーダーでも、自分でコミュニティが作れる」
という夢を実現するソフトウエアでした。
時代が変わったいま、この楽ちんWEBはMBaaSで復活できると直感しています。
MBaaSの情報源は?
手嶋は、特定のソフトウエア/サービスを作るために使える道具を探すというスタンスであるため、
自分が試したfirebaseとParse.comの2つのみしか持ちあわせていません。
MBaaSを網羅的に解説されている方もいるので、それを参考にしてください。
http://qiita.com/cognitom/items/ead2837115bc900a0acc
http://matome.naver.jp/odai/2138620499863058801
※海外の盛り上がりに比べ、国内の情報源は、落ち着いてきていて、更新が停滞している印象があります
とりあえずどれを使うのがオススメ?
Parse.com一択です。
MBaaSはいま、猛烈な群雄割拠の時代にあります。
いわゆるクラウドサーバと違って、サービス間の互換性がまったく無いので、勝ち残れるだけの規模が徹底的に重要になります。
その意味でどれだけサービスが優れていたとしてもスケールしにくい国産のMBaaSを選ぶのは現時点で、大変危険です。
サービスが停止しても、ソースコード、インスタンス一式提供するという契約条項がついていない限り、とても怖くて使えません。
国産MBaaSメーカーは、こうしたサービス停止時の条項をつけることで、デベロッパーに安心感を与えられる可能性があります。
サービス開発の合間に、情報共有をしていきたいと思います。
MBaaSやりたいぜ!一緒にやろう!なんて方、ぜひ手嶋にご連絡ください。