社長BLOG
子育て問題には「じいばあの力を借りる」
- 2016-02-17 (水)
- 社長BLOG
親が日本に絶望した魂の叫び
「保育園落ちた日本死ね!!!」
http://anond.hatelabo.jp/20160215171759
これについて、私は”じいばあの力を借りる”を解決案として考えました。
まずはこの「保育園落ちた日本死ね!!!」記事について。
保育園の抽選(選考)に落ちた親とみられる著者が、はてなの匿名ブログに怒りを綴りました。
・匿名ではあるが保育園問題の厳しさ、生の声が伝わった
・苦しさ、怒りを世間に表現し広がったことは立派
・日本死ね!!!は言い過ぎ(でもこのおかげで、記事が広まったんでしょうね)
世間の有識者のリアクションは概ね次のようなものでした。
1.みんなで声を上げて、(高齢者に回っている)予算を回してもらおう
2.子育ての関連の予算を増やそう
3.保育園という設備が無理、訪問型、シッターを増やそう
1.は確かに価値はあるが、割りを食って高齢者の予算が減ります。2.は、そりゃ増えるといいけど財源がない。3.は、一見良さそうに見えるが、保育士ひとりで複数の子供を見られる体制から、保育士ひとりで子供ひとりとなってコストが上がる。小規模保育施設でさえトラブルが起きて必死に改善しているのに、密室、制度未整備のシッター育成のほうがよっぽど手間がかかる。
要するに、すべての試作にお金がかかります。
コミュニティの力で解決するには、シンプルに
「じいばあのちからを借りる」のがいいです。
”じいばあのちから”とは、じいさん、ばあさん、おじさん、おばさん、要するに親戚の力を借りるということです。
なんというかこの解決策が当たり前過ぎます。昔から当たり前のようにやっていたことですし。
昔の方が子供の数が多く、祖父母の同居も普通でした。生活は貧しく、みんなで支えあって生きていくのが精一杯。
自分の家庭もシングルマザーで、おばさんやおばあちゃんと同居していた時期は、普通にご飯を作って、育ててもらっていました。
自分の同級生は、離婚しシングルファザーに子が2人、おばあちゃんがほぼ母として面倒を見ていました。
それがなんで今は違うのかというと、
まず、大昔に比べてすこし裕福なりました。親のサポート無しでも夫婦2人(またはダンナのみ)の収入で住居を持ち、生活を支えることができました。
物理的には核家族化、親元から離れて生活してる、都会ぐらしも影響します。
文化、精神的な面もあります。「自立した大人としては親に頼ってはいけない」「親に子供を育てられるのはイヤだ」。
要は、裕福になったのと、文化的な影響で、家族としての親子の絆が薄くなったということが原因です。
今、日本は再び貧乏になりはじめました。
家族親族みんなで支えあった時代と同じように、親子親族の絆を深めるようにしたいです。
昔の姑ほど、今の親は聞き分けがよく、モンスターじゃありません。同居も良いもんですよ。
無理して都会ぐらしをしなくても、地元でリモートワークするのもいいじゃないでしょうか?
自分たちが育った頃のように、子供をまちなか、原っぱで自由に遊ばせたくないですか?
タワマンのエレベーターとお稽古先では、子供への刺激、世界の複雑さがたりませんよ。
じいばあは再就職してもせいぜい17万円程度の給料しかもらえないそうです。
その代わり、お母さんがフルタイムで働きに出ることができれば、それ以上稼げるチャンスがあります。
われわれが成長させてきた文化やテクノロジーは、この方向に使うのが豊かだと思います。