社長BLOG

新宿オフィスでの営業を開始しました

手嶋屋はオフィスをこれまでの西早稲田から、新宿に移動しました。
今週から、新オフィスでの稼働をスタートしています。

住所や電話番号が変更になります。お客さま/パートナーのみなさまにはお手数をお掛けします。

新オフィスの情報は

株式会社手嶋屋 新宿オフィス
〒160-0023
東京都新宿区西新宿 7-19-21 厳島ビル4F
TEL:03-6908-9323
です。地図などの詳細はこちらを御覧ください。
https://www.tejimaya.com/about/

営業拠点の変更で、本社は創業地の板橋区舟渡で変更はありません。

新オフィスでは、執務室とは独立した会議室を作りました。
このスペースは「ピーネハウス新宿」という名前で、コミュニティ活動のために開放します。

いつまで「オフィス制指工業」を続けるのか?

タイトルの意味についてふれる前に、

社会で習った日本の工業の歴史を振り返りましょう。

日本の工業化の歴史は、家内制手工業から始まり、工場制機械工業までとなっています。

家内制手工業

問屋制家内工業

工場制手工業

工場制機械工業

上2つが”家内”制、自分の家で働きます。下2つが “工場”制、工場やオフィスに出勤して働きます。

歴史の教科書はここまでで終わりです。

現代の働き方を表現するとしたら、「オフィス制指工業」でしょう。

10年前はオフィスOA工業の時代

10年前は”オフィス制OA工業”と名づけましょう。業務用コピー/プリンター、FAX、ビジネスフォン、パソコンなどのOA機器は家には無いものです。それらを操作して仕事をするために、会社に出勤していました。

OA機器が高価なので、工場制〜と同じように、この時代ではまだ、オフィスに集まって働くという意味はありました。

現代はオフィス制指工業の時代

現代は”オフィス制指工業”の時代です。文章を書くのはノートパソコンに”指”、コミュニケーションはタブレットとスマホをこれまた”指”で操作します。いまや電子機器はパーソナルなものになり、一通り揃えても20万円かからなくなりました。

こうなるともはや出勤しなければならない理由はありません。それでもまだ、昔の惰性でオフィスに出勤して働いています。

「顔を向き合わせなければいいアイデアがでない」「すぐに返事をもらいたい」「目の届くところにいないと管理ができない」

という、どう頑張ったって動かしようがない工場という設備に比べれば、どうでもいい理由でみんな出勤しているのです。

未来の歴史では「オフィス制指工業」は無駄なダサい過渡期の歴史として記録されるでしょう。むしろ過渡期なので歴史にも残らないでしょうね。

次は家内制指工業の時代

この次の時代はどうなるんでしょうか? 必然性のなくなった出勤をやめ、もっと重要な家族の近く、”家”で働く、”家内制指工業”の時代に進みます。

工場制手工業〜オフィス制OA工業までは、共働き(出勤)をするために保育園の充実は必要です。ただ、果たして子供をおいて両親揃って出勤するというのがいいのか?この視点で考えると、現代のオフィス制指工業はなんとも不合理で、家内制指工業に進んだほうが豊かです。

矛盾を直して自分たちにフィットさせる

日本は、家族のあり方すら変えて働いてきました。

動かすべき工場のある場所まで通勤し、それじゃ子育てができないっていうので、専業主婦や保育園のシステムを導入してきました。で今の状況ができています。

労働力が足りないから共働きでがんばれ、だけどそのためのサポート制度は遅れているぞ、ということで特に女性に負担がかかっています。家内制指工業へのステージアップは、いくらかでも状況改善になるのではないかと思っています。事業家サイドでできることです。

今の日本は、復興のためにがんばり過ぎて矛盾が生じたところを、少しずつ自分たちにフィットした状態に戻す時代にいると思います。家内制指工業も、今よりは生活にフィットすると思います。

手嶋屋では、家内制指工業ステージに到達したスタッフがいます。女性エンジニアで子供二人、すごく仕事します。

同じ価値観で、新しい工業スタイルで働いてくれる仲間と一緒に仕事をしていきたいです。

 

日本のリーダーだったら、どんな言葉でみんなを導くか?

お世話になった編集者にお招きいただき、出版記念講演に出てきました。

詳細は、コミュニティ参謀日誌で書いています。

http://sanbou.pne.club/post/139477678131

リーダーシップを書かれた著者に、表題の質問

「自分が日本のリーダーだったら、どんな言葉でみんなを導くか?」

をしました。聞いてばかりじゃフェアで無いだろうと思い、自分でも回答を作成したので共有します。

この言葉はずっと考えているので、できは悪いですが、ひとまずVer.1ということで共有します。

「みんな、これ以上リッチになりたいかい?森と岩清水の中に住む恵まれた民として、この国の郷土、仲間、文化を愛し、未来の世代に永続できるように、少しずつダメなところを改善していこう。そして、この価値観を世界に共有していこう。」

です。

敗戦後何もなくなった日本を復活させたいと一心不乱に整備したのはわかるし、価値がありました。

水に沈めたボールを水中で手を離したら、水面過ぎても勢い良く空中にジャンプしているように、今の日本の物質主義は、必要もないのに勢いで過剰なレベルに飛んでいってしまっています。

今の日本の気分として、これ以上ゴテゴテとリッチになることに、魅力を感じてないんじゃないでしょうか。

清貧の思想やもったいない文化も、日本人がもともと持っている美徳です。

これ以上ゴテゴテリッチは、望んでいません。

そんななかで、みんなが次に何を目標にするか?というと、ひとことで言うと、

「作りすぎたコンクリートを森と土に還そう」

です。もし何のために生きていくか迷っているなら、この道、いかがでしょうか?

「コミュニティ参謀日誌」で主に書いています

コミュニティ参謀日誌というコミュニティリーダー向けのブログを書いています。

リーダーに役立つノウハウ、必要な心構え、励ましなど、書いていこうと思います。

世の中のみんながリーダーになる必要はありませんが、”リーダーシップ”はすべての人が持っていて価値のある能力だと思います。

リーダーシップを学ぶメディアとして、お楽しみください。

コミュニティ参謀日誌

子育て問題には「じいばあの力を借りる」

親が日本に絶望した魂の叫び

「保育園落ちた日本死ね!!!」
http://anond.hatelabo.jp/20160215171759

これについて、私は”じいばあの力を借りる”を解決案として考えました。

まずはこの「保育園落ちた日本死ね!!!」記事について。

保育園の抽選(選考)に落ちた親とみられる著者が、はてなの匿名ブログに怒りを綴りました。

・匿名ではあるが保育園問題の厳しさ、生の声が伝わった
・苦しさ、怒りを世間に表現し広がったことは立派
・日本死ね!!!は言い過ぎ(でもこのおかげで、記事が広まったんでしょうね)

世間の有識者のリアクションは概ね次のようなものでした。

1.みんなで声を上げて、(高齢者に回っている)予算を回してもらおう
2.子育ての関連の予算を増やそう
3.保育園という設備が無理、訪問型、シッターを増やそう

1.は確かに価値はあるが、割りを食って高齢者の予算が減ります。2.は、そりゃ増えるといいけど財源がない。3.は、一見良さそうに見えるが、保育士ひとりで複数の子供を見られる体制から、保育士ひとりで子供ひとりとなってコストが上がる。小規模保育施設でさえトラブルが起きて必死に改善しているのに、密室、制度未整備のシッター育成のほうがよっぽど手間がかかる。
要するに、すべての試作にお金がかかります。

コミュニティの力で解決するには、シンプルに

「じいばあのちからを借りる」のがいいです。

”じいばあのちから”とは、じいさん、ばあさん、おじさん、おばさん、要するに親戚の力を借りるということです。

なんというかこの解決策が当たり前過ぎます。昔から当たり前のようにやっていたことですし。

昔の方が子供の数が多く、祖父母の同居も普通でした。生活は貧しく、みんなで支えあって生きていくのが精一杯。
自分の家庭もシングルマザーで、おばさんやおばあちゃんと同居していた時期は、普通にご飯を作って、育ててもらっていました。
自分の同級生は、離婚しシングルファザーに子が2人、おばあちゃんがほぼ母として面倒を見ていました。

それがなんで今は違うのかというと、

まず、大昔に比べてすこし裕福なりました。親のサポート無しでも夫婦2人(またはダンナのみ)の収入で住居を持ち、生活を支えることができました。
物理的には核家族化、親元から離れて生活してる、都会ぐらしも影響します。
文化、精神的な面もあります。「自立した大人としては親に頼ってはいけない」「親に子供を育てられるのはイヤだ」。

要は、裕福になったのと、文化的な影響で、家族としての親子の絆が薄くなったということが原因です。

今、日本は再び貧乏になりはじめました。
家族親族みんなで支えあった時代と同じように、親子親族の絆を深めるようにしたいです。

昔の姑ほど、今の親は聞き分けがよく、モンスターじゃありません。同居も良いもんですよ。

無理して都会ぐらしをしなくても、地元でリモートワークするのもいいじゃないでしょうか?
自分たちが育った頃のように、子供をまちなか、原っぱで自由に遊ばせたくないですか?
タワマンのエレベーターとお稽古先では、子供への刺激、世界の複雑さがたりませんよ。

じいばあは再就職してもせいぜい17万円程度の給料しかもらえないそうです。
その代わり、お母さんがフルタイムで働きに出ることができれば、それ以上稼げるチャンスがあります。

われわれが成長させてきた文化やテクノロジーは、この方向に使うのが豊かだと思います。

価値観が違う人と別れるのも、コミュニティづくりには必要

コミュニティとはひとことで言うと
「共通の価値観を持つ人たちの集い」
です。

コミュニティを作っていくには

共通の価値観を持った人たちをひとりずつ集めていく、と言うのはあたりまえのことですね。

コミュニティをやってみるとわかるのですが、集めることと同じぐらい大事なことが

「間違って価値観の違う人がコミュニティ入ってきちゃったらその人と別れる」

ということです。

「せっかく興味を持ってくれたから」、、、なんていって誰でも受け入れていると、
その場は、だんだんコミュニティじゃなくなってきちゃいます。

繰り返しますが、コミュニティとは「共通の価値観を持つ人たちの集い」です。
だから、価値観が違う人がいたら、追い出すか、考えなおさせるか、自分たちが逃げるかするしかありません。

変形バージョンとしては、かつて価値観が一緒だったけれど、時間がたつにつれてずれが出てきた。
というのもあります。そういう場合も、いくら結成当時が良かったからといって、居続けさせてはダメです。

まとめ コミュニティを作るには

1.共通の価値観を持った人を集める
2.価値観が違う人達と別れる

ふたつの取り組みが必要ということです。

ハロウィンで久々に”日本化力”が爆発

極東、シルクロードの終着点として、昔から日本は、異文化を貪欲に吸収し、日本文化にアレンジしてしまいました。

この力を、自分は勝手に、”日本化力”と読んでいます。

まず思いつくのは、ラーメン、カレーなどの食べ物です。キリスト教スタイルの結婚式、各種イベントなどの文化。また、”漢字”や”仏教”なども大昔から丁寧に日本化されて来ました。

ベースボールを日本で取り入れ、これを野球と訳したセンスも、日本化力の高さにしびれます。

 

ここ最近はおとなしかったのですが、ハロウィンで久々に日本化力が爆発した!と、この記事を読んで思いました。

「踊らな損々…」となった日本のハロウィーンを思う

11月7日 13:00〜 関西オープンフォーラムで発表します

OpenPNEは今年で10週年、このソフトウエアが対象としているSNS環境もだいぶ移り変わりがありました。

CEプロジェクトのみなさんと一緒に、10週年を振り返るセッションに参加します。

昔話はほどほどにして、

次に何を作っていくか?について仲間と一緒に話し合いたいなと思っています。

イベント詳細についてはこちらから確認してください。
https://k-of.jp/2015/session/818

関西のみなさんと久しぶりにお会いして、話し合いたいです。

自分が話すことは、10年の振り返りと、これからに向けて取り組んでいることを紹介していこうと思います。

その一つは次のOpenPNEです。
まだ社内でステルス状態ではあるのですが、NextOpenPNEと称して企画ミーティングとサンプル実装は続けています。
まだオープンソース化する手前の段階、pne.jpの後継サービスとして考えているので、しばらくお待ち下さい。

コンセプトの骨格に自信がついたら、またみんないっしょにオープンに開発していきたいと思います。

手嶋屋とリモートワークと個人情報保護

手嶋屋では、現在約半数のスタッフがリモートワークをしています。

子どもを始めとした家族、住環境など、一番大事なもののそばで働くのが一番自然であり
この、大事なもの、と仕事を両立させるために、リモートワークは当然解決策として、視野に入ります。

ここで忘れちゃいけないのが、お客さまのこと。いくらメンバーにとって働きやすい環境を作ったとしても、
お客さまが100%満足(または納得)した上でないと、リモートワークは単なる身勝手になってしまいます。

今取り組んでいるのは、お客さまから預かった情報のプライバシー確保と、リモートワークをどう両立させるか?です。

これが結構難しい。

手嶋屋は小さな会社で、個人情報アクセス専門担当、テスト環境開発専門担当。
というように厳密に分けることができません。
開発エンジニアが本番環境にもアクセスできるということで、障害復旧時など迅速なサポート体制が確保できているという側面もあります。

リモートワークを諦める気はありません。
時間や、機材、アクセスレベルなどをうまく工夫して、満足いただけるようなプライバシー管理ができるように改善しています。
リモートワーク、パートタイムワークを実現するために、会社の情報管理体制の方を変えていきます。

ということで、個人だけでなくチームで、100%満足できる仕事ができる!という条件つきですが
手嶋屋では、リモート社員/パートタイム社員を歓迎します。

ご縁があったら、一緒に仕事をさせてください。

炎上対策のバイブル「紛争の心理学」原題(Sitting in the Fire)

コミュニティ運営を支援していると、毎日のように小さな紛争がおきます。
そんな時リーダーにアドバイスするのは、「逃げずに相手に向き合え」です。

ちょっと乱暴ですが、解決には、きっちり前に出て、いつでも対話をするよ、とアピールすればいいだけです。
「なんだ、だったら安心、別に今追いかけなくてもいいや」と、
みんな飽きて帰ってきます。(次のエモノを見つけるだけかもしれませんが)

これはアーノルド・ミンデルの著書「紛争の心理学」からのアイデアです。

本では今騒がれているような、国立競技場やオリンピックエンブレムの問題が小粒に見えるほど大きなテーマ
アフリカの紛争、パレスチナの宗教対立、、、というような、内戦や戦争、ガチの紛争テーマに扱っていたと記憶しています。

「紛争の心理学」の原題は Sitting in the fire。火の中に座れ。です。
紛争を解決する一番の方法は、炎上現場から逃げずにとどまり続けることだ。としています。

ほんと毎日のように色んな所で炎上していますが、
今どき逃げても相手に逆上されて、ひたすら追い続けられます。

炎上の一番の解決策は、当事者が逃げずに前に出て、当事者の話をしっかり聴くことです。
矢面に立つのはつらいことですが。。。

▶紛争の心理学
http://www.amazon.co.jp/%E7%B4%9B%E4%BA%89%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E2%80%95%E8%9E%8D%E5%90%88%E3%81%AE%E7%82%8E%E3%81%AE%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB/dp/4061495704

▶Sitting in the Fire
http://www.amazon.co.jp/Sitting-Fire-Transformation-Conflict-Diversity/dp/1887078002

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