2009 年1 月27 日
株式会社手嶋屋
OpenPNEはプラットフォームになる!
多彩なAPIを搭載したOpenPNE3.0をリリース
株式会社手嶋屋(東京都新宿区)は、OpenPNE3.0を1月27日にリリースいたします。
OpenPNEとは、手嶋屋が中心となって、オープンソース方式で開発がすすめられているSNSエンジンです。誰でも自由に無料で利用できることから、企業やサークルなど現在、約3万の組織に導入され、コミュニケーションの活性化に貢献してまいりました。
OpenPNE3.0におけるキーコンセプトは、「OpenPNEのプラットフォーム化」。すべての組織に合わせ自在に変化するSNSを提供するため、大きな改革を行いました。
その主な取り組みは、OpenSocial API、OpenPNE Plugin API、OpenPNE Web APIなど多彩なAPIの採用。これにより、OpenPNEが土台となり、人間関係と組織表現をするための多くのアプリケーションが作成・利用しやすくなります。
また、国内のみならず世界中の組織が使用できるよう、OpenPNE3.0より、国際化を実現。世界中の言語に対応できるようになります。そのほかにも、ID連携機能の充実や複数の認証方式への対応など、さまざまな機能が追加され、より使いやすくなります。
OpenPNEは、ソーシャルコンピューティング時代をひらく最良のコミュニケーションソフトとして今後も進化を続けます。
リリースにあわせまして、本日、株式会社手嶋屋(東京都新宿区)において発表イベントを開催いたします。
基本情報は以下の通りです。
OpenPNE 3.0の特徴
- 1)国際化を実現
- OpenPNE3.0より、外国語への対応が可能になります。それにより、辞書ファイルを追加することで、多くの言語に対応し、世界中の人々に利用していただけるようになります。OpenPNEプロジェクトとしては、まず、英語・中国語ファイルを作成します。
- 2)プラットフォーム化を目指し、多彩なAPIを搭載
- OpenPNE3.0では、あらゆるSNSが必要とするメンバー情報管理などのSocial Application Layer(OpenPNE 3.0構成図参照)と、各SNSがそれぞれ必要とするSocial Graph Layerに分離しました。そのコネクターとしての役割を果たすのが、今回、採用した「OpenSocial API」、「OpenPNE Plugin API」、「OpenPNE Web API」の3つのAPI (※1)です。これにより、アプリケーションは自由に着脱することができるようになり、多くのプログラマにとって開発がしやすくなりました。また、SNS運営者も、運営するSNSの目的に合わせて、OpenPNE本体に好みのアプリケーションを選んで追加することができるようになります。
- OpenSocial APIに対応 ~外部サービスをOpenPNEに取り込むことが可能に~
- OpenPNE 3.0より、OpenSocial APIへの対応が可能になりました。OpenSocial API とは、
Googleが提供しているソーシャルアプリケーション(※2)開発の為の共通APIのことで、全世界3億ものSNSユーザーに利用されています。 - OpenPNE Plugin APIを提供 ~アプリケーションの取り外しと個別開発が可能に~
- OpenPNE3.0では、ソーシャルアプリケーションを作るためのOpenPNE Plugin APIが利用できます。このAPIを経由してOpenPNE3.0のコア機能にアクセスできるため、各組織のニーズにあわせたアプリケーションを、OpenPNE に非常に密接に結びついた形で開発することが可能になります。
- OpenPNE Web APIを提供 ~外部からOpenPNEを操作可能に~
- OpenPNE3.0では、外部からでも、OpenPNEの操作が可能になります。OpenPNE Web APIを使うことで、PCや携帯のブラウザ以外から、OpenPNEを操作することができます。たとえば、iPhoneのカメラからOpenPNEに、アルバムを投稿するアプリを作る場合などに利用できます。
- 3)外部サービスとのID連携が可能に OpenID対応
- OpenPNE3.0では、発行されたOpenID(※3) を利用できるようになります。これにより、Yahoo!、mixi などが発行するOpenIDを使い、面倒なアカウント登録作業を行わずに OpenPNE にログインできます。また、OpenID を発行することも可能になり(2.12より継続)、WordPress などの対応サービスに対し、OpenPNE の OpenIDを使ってログインすることができます。
- 4)そのほかの技術革新
- コードの保守性や拡張性を向上させるため、OpenPNE3.0 より、フレームワークにsymfony(※4)を採用しました。また、複数の認証方式への対応やAJAX(※5)の採用など、さまざまな機能を追加・充実いたしました。
- 5)OpenPNE3.0上で動くアプリケーション
- 「OpenPNEのプラットフォーム化」により、さまざまな機能の着脱が可能になりました。これにより、多くの企業や個人がアプリケーションを制作しやすくなりました。株式会社手嶋屋では、昨年、6月にリリースした社内SNS「OpenPNE Office」(※6)のOpenPNE3.0への対応を予定しております。また、レビュー、あしあと、メッセージなどの基本アプリケーションは、株式会社アイシーズさまや多くの個人プログラマのみなさまにご協力いただきました。
※1)API(Application Program Interface) アプリケーションをプログラムするにあたって、もっと簡潔にプログラムできるように設定されたインターフェース
※2)ソーシャルアプリケーション 追加機能を実現する個々のアプリケーション
※3)OpenID 一つのIDにより、インターネット上のさまざまなWebサイトの認証を可能にするURL形式のIDのこと
※4)symfony オープンソースで開発され、世界中で利用されているPHPフレームワーク
※5)AJAX ウェブブラウザ内で非同期通信とインターフェイスの構築などを行う技術
※6)OpenPNE Office 手嶋屋が開発したスケジュール機能やモバイル機能など、オフィスに必要な機能を備えたグループウェア(「OpenPNE Office」は、独立行政法人 情報処理推進機構の支援を受けています)
OpenPNE 3.0構成図
OpenPNE 3.0基本情報
- 名称 OpenPNE3.0 (オープンピーネサンテンゼロ)
- リリース予定日 2009年1月27日
- ライセンス Apache2.0 License
プレスリリースに関するお問い合わせ先
今回のリリースについてのお問合せは、下記までお願いいたします。
株式会社手嶋屋 広報チーム 白石(しらいし)
TEL:(03)-6380-4575 FAX:(03)-6380-4576
E-Mail:shiraishi@tejimaya.com (白石)
OpenPNE http://www.openpne.jp/
手嶋屋 https://www.tejimaya.com/
※ 本プレスリリース記載の情報はリリース日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新情報は、随時、OpenPNEオフィシャルサイトにて公開いたします。