社長BLOG
Googleがなぜソーシャルに弱いか?(Waveの提供を中止)
- 2010-08-05 (木)
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「Google、Waveの開発を中止」ITmedia エンタープライズ http://bit.ly/c53slt
ついぴーねから
Googleはソーシャルに弱いというのは、業界の定説になっている。
ではなぜ弱いのか?について自分なりの分析を。
GoogleはGで始まる会社、神への道を目指している
世界中のあらゆる情報を整理し、利用するという姿勢は、すべてを見通す神の目を表している。Googleが提供するサービスのほとんどは、BtoCでもCtoCでもなく、GtoC(Google to Consumer)すなわち、God to Consumerのサービスなのだ。
「汝、この検索窓に言葉を入力してみよ。世界中のすべての情報をお前に見せてやろう。」
これはこれで革命的だし、単なるBtoCビジネスを超えるおどろきと便利さがある。自分の田舎にまでストリートビューの撮影車が走ったかと思うと、感心した。この細かさを世界の主要都市で展開しているのだ。
ただ、この成功そのものがソーシャルでの弱さにつながっている気がしてならない。
庶民の気持ちがわからないGoogle
GtoCで成功しすぎちゃったせいもあるのかもしれないが、GtoC志向のスタッフが多いのではないか?庶民同士の交流に関して、共感し、サービスに反映できるスタッフが少ないのでないかとおもう。
人間の弱さ、卑しさ、エロさ、ずるがしこさ、欲などが渦巻く庶民同士のコミュニケーションについて、理解が浅い印象がある。
※ソーシャルに弱いまんまでいてくれたほうが、ソーシャルの専門家である手嶋屋にとってはうれしい。
「オープン・コア・ビジネスモデルはよろしくない」From:八田さんつぶやき
- 2010-07-13 (火)
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Open Core Is Bad For You – Community – ComputerworldUK http://bit.ly/aROAA6
ついぴーねから
オープン・コア・ビジネスモデルとは、企業の中核のソフトウエアをオープンソースとして公開し、エンタープライズ用の拡張部分を通常のクローズドソフトとして展開する方式。
このビジネスモデル結局は最終的にベンダーロックインが発生するので、ユーザーにとって良くないのではないか?と超訳した。
MySQLやSugarCRM、バックアップのAmandaなどが該当するだろう。
自分も体感的にだが、このビジネスモデルは良くないと思う。
理由は、ベンダーロックインが発生するとか、儲かるとかではなく、オープンソースの進化を止める可能性があるからだ。
コアがオープンで、外側がクローズだとすると、必然的にクローズ部分を増やしていったほうが商売としての価値が高くなる。そうなるとコア部分は無料で利用するユーザーに嫌われないギリギリ最低限のレベルにとどめておこうという力が働く。
これでは、オープンソースの力を活かしきっているとは言えないのではないか?
これに対向するのがRedhatのビジネスモデルだ。
全く逆のパターン。
FedoraはタダでRedhat EnterpriseLinuxが有料。
機能が豊富だが、完璧な検証が行われていないものは無料で、機能は少ないが組み合わせ検証済みのプログラムが有料で提供される。
このモデルのほうが、オープンソースの進化を止めないので、利用者も開発社も気持ちよく共存できるのではないかと、考えている。