社長BLOG
フォントはライセンスフリーに。
- 2009-04-16 (木)
- 社長BLOG
MS OfficeからOpen Officeに移行すると、レイアウトがおかしくなる。
色々原因はあるのだが、MS Officeで使っていたフォントがOpen Officeで使えなくなることが、レイアウト崩れのひとつの要因になっている。
ということで、日本のCTOになったとしたら、
・ライセンスフリーフォントをもっともっと増やす(IPAフォントのような)
・政府の一般的な事務文書はMSゴシックやメイリオではなく、ライセンスフリーフォントの利用を強制させる
・日本国内で出荷されるソフトウエアの標準フォントを、ライセンスフリーフォントに強制させる
もちろんデザインを綺麗に見せる必要がある場面では、商用のフォントを使うべきだし、商用フォントを否定するつもりは全くない。
今回は、「情報を自由に、スムーズに流通させる」という観点で話している。
IPAフォントが2009年4月中旬にもオープンソース・ライセンスへ,改変と再配布が自由に:ITpro
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は2009年4月中旬にも,同機構が配布しているIPAフォントを,改変と再配布が自由な新ライセンスで新たに配布する。
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キャリアは通信回線をキャリーするのに専念すべきでは?
- 2008-03-24 (月)
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ドコモ携帯、基本ソフトの設計簡素化へ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
ドコモは、設計変更で独自のネット接続サービス「iモード」や携帯に「お財布」の機能を持たせる非接触ICカード技術「フェリカ」などの機能をOSから分離し、OSを簡素化する。新しいOSは、ネット検索世界最大手のグーグルと共同開発した「アンドロイド」を採用する方向だ。
もしOSはアンドロイド(正しくはOSではなく、アンドロイドプラットホームorプロファイルだと思うが)しか使いません。と言うことになると、iPhoneがアンドロイド対応しなかったら、iPhoneはドコモではつかえなくなってしまいますね。
これまで携帯ネットのインフラ整備が整っていない段階では、通信網、携帯端末、コンテンツサービスのすべてをキャリアが掌握するのは正しいやり方だと思います。
現在は3Gは当たり前、ネットは定額で、コンテンツも豊富、端末もフルブラウザが乗るようになるわけだから、保護の時代を終わらせて、さっさと共通基盤に合わせた方が良いと思います。
今行うべきは、OSやプラットホームの採用を表明する必要は無く、日本固有の技術や機能を分離して取り外し可能にすることだと思います。
即ち、日本でしかつかえないハード(ワンセグ、フェリカ)は切り離して、miniSDに格納できるようにし、各社が勝手に作ったコネクタの形状を統一(イヤホンは一般的な3端子に、携帯の通信ポートはUSBに)すればOKです。
ドコモはi-modeの割り切り方(簡易HTMLの採用など)や、携帯メールをEメールとして扱った点など、初期の頃の設計は非常にすばらしかったです。あれほどの大きな会社が、あれだけの正しい判断/決断/行動を行えたことに感動していました。
しかし、携帯Java以降はあんまり良い物がありません。アイアプリ(Java) メッセージRF iチャンネル プッシュトーク フェリカとアイアプリのバインド(フェリカ自体は素敵)このあたりはあまり良いデザインとは言えません。
ドコモがアンドロイドはどうのと言う表明は全く不要なので、ひとまず日本国内の3キャリアで共通して使える端末を早く販売するべきだと思いますが、いかがでしょうか?(たとえば、ウィルコムとe-mobileで共通端末なんて出来たらおもしろいですね)
携帯業界に近ければ近いほど、こうした自由な議論はしにくいのだと思います。いろいろ事情があろうと正しい設計はしていくべきだと思うので、書いてみました。