社長BLOG

HOUOUのサクセスレベル

HOUOUは少ないリソースで開発をすすめるため、あまり実現性の無い高い目標は設定しない。しかしながらあまり進歩しないのも魅力がないので、3つのサクセスレベルを定める。

※2012/01/31追記 サクセスレベルの進捗表をリンクした。

【サクセスレベルの設定】

「ミニマムサクセス」この項目をクリアしないとリリースを行わないという最低限のレベル。スケジュール内で十分に実現可能な内容で設定する。

「フルサクセス」通常のリリースとして目標とするレベル。4ヶ月の開発期間で順調に到達できる水準を設定する。

「アドバンスドサクセス」チャレンジングな目標値として定める。順調に開発が進むことをみこして、OpenPNEの魅力をさらに高める戦略的な項目を盛り込む。

レベルの分類は次のようなイメージで行った。
ミニマム、フルサクセスまでは、OpenPNEをソーシャルネットワークのためのミドルウエアとして使うための整備を行うということを目標とする。

アドバンスドで、エンドユーザー向けのソーシャル・ネットワークそのものとして、活用できるようにする。
アドバンスドサクセスの決め手は「キラープラグイン」。※コードネームは検討中(ナマハム、ゴルゴンハニーなど、ピザにのせて上手い食材で考える)

開発中は途中で追加の要件や、急な仕様変更が発生したりする可能性もある。そこでミニマムサクセスを死守しながら、フル、アドバンスドを狙っていく開発スタイルにする。

チャレンジングな目標である、アドバンスドサクセスまでを達成したら、安定版のバージョン番号を4.0にする。
ミニマム、フルの場合はリリースバージョンを3.8とする。

サクセスレベル一覧

一覧はGoogleSpreadSheetで共有している

ミニマムサクセス

◆スピード
スピードアップ+15%

◆シンプル
認証以外の全プラグインの非バンドル化
プレーン状態での完全動作
インタラクティブをスキップするインストールオプション
コア不必要機能の取り外し(1割削除)

◆スマートフォン
【スマートフォン基盤対応】招待メール
【スマートフォン基盤対応】画像投稿メール
【スマートフォン基盤対応】キャリアIDを使わない新規登録、クッキー認証
【スマートフォン新規】コア機能UI対応(一部画面)
【スマートフォン新規】コアプラグインスマートフォンUI(一部画面)

◆ほか
フロント画面のprototype => jQuery化(管理画面は除外)
プラグインのバンドル化+2個(opDiary opMessageなど)
認証プラグインの見直し、パスワード無しの運用を可能にする

フルサクセス

スピードアップ+15%
エンドユーザー向けキラープラグイン1つ(opTimeLinePlugin)
プラグインのバンドル化+2個(opCommunityTopic opTimeLinePlugin)
コア不必要機能の取り外し(1割削除)

アドバンスドサクセス

スピードアップ+15%
スクリーンネーム、コミュニティスクリーンネームをコアに
AJAX&アプリを見据えたAPIの見直し
プラグインのバンドル化+2個 [ ] [ ]
コア不必要機能の取り外し(プラグイン化)

HOUOU目玉要素番外編 キラープラグイン(ゴルゴンハニー)

3つの目玉に加えて番外編として、エンドユーザー向けの機能プラグインを作成する。

魅力的なキラープラグイン

Facebook、Twitterライクなタイムライン系の機能をひとつ加える。コアに含まれるActivityDataを利用しつつ、従来のアクティビティ機能を大幅に拡張したタイムラインをプラグインとして提供する。この開発がスムーズに進んだ場合は、本プラグインはOpenPNEに同梱して配布する。
コードネームは「ゴルゴンハニー」とする。

HOUOUはプラグインを取り外したり、不要機能を削減したりしてシンプルになるHOUOUはシンプルになる。
ただ、このままではエンドユーザー向けの魅力的な機能が不足する。
その部分をゴルゴンハニーが補う。

OpenPNEのコアは、ソーシャルメディアをつくるためのプラットフォーム、ミドルウエアとして存在する。
ゴルゴンハニーが、エンドユーザー向けの魅力的な機能を1つ提供するという位置づけにする。

HOUOU目玉要素3 スマートフォン

最後の目玉はスマートフォン対応。OpenPNEのコアアーキテクチャとしてスマートフォンに対応し、コアと各プラグインが
スムーズにスマートフォン対応できるような基盤整備を行う。

〜〜OpenPNEをスマートフォン対応に〜〜

・新規登録、招待メール
新規登録や招待において、スマートフォンがうまく対応していない問題を解決する。これまでは@softbank.ne.jp @ezweb.ne.jp ならすべてガラケーなどと判断している部分があったが、例外が多く発生しているので、登録プロセスを改める。

・画像投稿
スマートフォンのブラウザからは画像が投稿できない問題を解決する。携帯メール投稿と同じ方式を採用する。

・認証関連
キャリア識別(UID)を利用せず、PCと同じクッキー方式で正しく認証を行えるようにする。

・コアアーキテクチャのスマートフォン対応
OpenPNEのコア、およびプラグインがスムーズにスマートフォンに対応できるようなコアアーキテクチャを決定する。mobile_frontendのようにsp_frontendを作ったほうが良いのかどうか?キャリア振り分けはどうするのか?PC画面がみたくなった場合の切り替えは?プラグイン側でスマートフォンのUIに対応していない場合の遷移はどのようにするか?
などを検討し、対応する。

・プラグインのスマートフォン対応
バンドルするプラグインも順次スマートフォン対応をする。逆に言えばスマートフォン化が間に合わないプラグインは、バンドルから除外する。

・スマートフォン用のAPI
スマートフォンでの操作を快適にするためのアクションAPIを用意する。
REST=>JSON形式のアクションAPI群。スマートフォンのWEBだけでなく、将来の対応用として、スマートフォンアプリからの通信にも答えられるようにする。

・OpenPNEのプラグイン
・サーバ間通信
・アプリ通信

HOUOU目玉要素2 スピード

HOUOUの目玉、二つ目の要素はスピード。
ソフトウエアの動作スピード、ユーザーの体感スピード、インストールや管理のスピード
をイメージしている。

〜〜OpenPNEをもっとスピードアップする〜〜

・最低15%のスピードアップ
スピードアップの目標を15% 30% 45%と段階的に定める。もっと抜本的にスピードは速めたいが、HOUOUシリーズの開発規模が小さいためスピードアップの目標値を最低15%とする。実測値だけでなく、体感レベルでもスピードアップできるように工夫する。

・デフォルトガジェット配置の見直し
これまでのOpenPNEは、デフォルトでたくさんガジェットがセットされていて、動作が重い状態からスタートする。
デフォルトのガジェットレイアウトをシンプルにし、体感速度をスピードアップする。

・AJAXスタイルの投稿、遷移方式の採用
サーバサイドでのテンプレートのレンダリング、HTMLタグの通信、クライアントブラウザでのレンダリングという方式を改める。一部ページの遷移をAJAXスタイルに変更する。AJAXスタイルのレンダリング方式に変更することで、サーバサイドテンプレートのレンダリングコストの削減、JSONの通信による通信量の削減、クライアントブラウザの画面レンダリング速度を向上させる。

なお、このプロセスをスムーズに行うためにユーザー画面で現在利用している、prototype.jsをjQueryに置き換える。

動作スピードの改善を第一とするが、セットアップのスピードも改善することで、トータルで「速いOpenPNE」を目指す。

HOUOUの目玉要素1 シンプル

リリースの目玉要素としてシンプル、スピード、スマートフォンを3要素を掲げる。
そのなかのひとつは「シンプル」だ。

OpenPNEをもっとシンプルにする

・Ver2追従路線の中止
Ver3.6により、Ver2ユーザーのための対応は十分だと判断し、Ver2機能追従対応は終了する。これにより、機能やプラグインの充実、Ver2からのバージョンアップスクリプト作成などの機構を取り外す。

・同梱プラグインの見直し
OpenPNEに同梱(バンドル)されたプラグインの数を見直す。まず、OpenPNEにプラグインが全く搭載されていない状態から開発をスタートし、完全動作を確認。開発スケジュールに間に合うように、人気の高いプラグインをひとつずつ追加していく方式を採る。

バンドルから外れたプラグインは、OpenPNEのプラグインとしては同梱しないが、これまでと同様に配布を続ける。
プラグインのサポートレベルは低下する。

・不要機能の削減
コアに含まれている不要機能も最低1割を目標に削減する。例えば管理画面のバナー機能は、Google DFPなどで完全に置き換えが可能なので削除対象とする。

・インストールプロセスの見直し
コンフィグファイルの設定、インストールコマンドの簡略化など、OpenPNEを今よりももっと簡単、シンプルに感じられるような細かい改善を行う。

現在のOpenPNEは難しさ複雑さ、サイズの大きさが目立つ。OpenPNEをシンプルにすることで、プラットフォーム、ミドルウエアとしてのシンプルさ、良さを目玉として表現できるようにする。

OpenPNE3.7(HOUOU)のスケジュール

4+1ヶ月

HOUOUの開発スケジュールは、2011/11〜2012/03の4+1ヶ月。

全体的に4ヶ月で完了するスケジュールを立て、スケジュール調整のアイドリング期間を1ヶ月設ける。
1ヶ月間はテストやBeta期間に充てるので、実質の開発期間は3ヶ月間となる。

開発期間が短いので、非常にコンパクトな機能と時間でリリースする。開発チームも少人数で行う。

OpenPNE3.6がBeta期間だけで1年以上かかってしまった反省を踏まえて、HOUOUシリーズはとにかく短期間でリリースする。

OpenPNE3.7のコードネームは”HOUOU”

OpenPNE3.7開発シリーズの方針について共有する。
第一弾は開発コードネームについて。

開発コードネームは HOUOU 鳳凰

3.7の開発コードネームはHOUOU 鳳凰にしました。

3.0 い
3.2 ろ
3.4 は
3.6 に
3.7 ほ

ほで始まる鳥として鳳凰です。本当は実在の鳥の写真を撮る予定だったのだけど、
カッコイイコードネームのアイデアを出してくれたので、これを採用。

※いい絵や写真を募集します。

Fireworksで編集できる形式のOpenPNEスキン

リリースした。

インストール、設定方法など詳しくは開発サイトのREADMEを。
https://github.com/tejima/opSkinPNGPlugin

OpenPNE3に同梱されているデザインファイルは、ファイル容量やブラウザ互換性のためにGIF形式で提供されている。
今回リリースしたスキンは、デザインはそのままだが、Fireworksでグラデーションや色などを直接修正できるPNG形式で保存されている。

これをそのまま使うこともできるし、画像をアレンジして使うこともできる。

ぜひデフォルトの水色だけでなく、別カラーバージョンを作ったり、ロゴ画像をオリジナルに差し替えて使ってほしい。

※Adobe CS5をだいぶ前に買ったが、これがはじめての成果かもしれない。

なんでもクラウドにしてしまえ

かなり妄想が入っているので、話1/10くらいで。

感覚的に、Twitterが入ってきてから、相対的にフレンドとコミュニティの意味合いが薄くなった気がする。
しかも、Googleがサークルなんて、始めたりして、ソーシャルグラフの考え方が、さらにわからなくなってきた。

フレンドも、コミュニティもフォローも統合する概念が作れないかなと、ずっと考えている。

その一案が”クラウド”。

まあ、クラウドの名称は、いまどきキャッチーだよねってぐらいで、
この際グループでも、タグでも、クラスタでもいいのだけど。

「人を包みこむ輪っか」を表現する統合的な仕組みをつくりたい。

コミュニティは、”福島県出身コミュニティクラウド”
フレンドは、”手嶋のフレンドクラウド”
フォローは、”手嶋がフォロークラウド”、”手嶋をフォロークラウド”
サークルは、”手嶋の知人サークルクラウド”

ほら何とかなりそうだ(見た目だけなら)。

今OpenPNEに備わっているフレンドやコミュニティ所属モデルを統合すると、主に速度面がネックになりそうだ。
それでも他方で、概念がまとまっていたほうがチューニングの効果も一気にでるので、なんとかなるんじゃないかと思っている。

人を包み込む輪っかという考え方は、ソーシャル・ネットワークそのものであるので、概念としては長生きするはずだ。

OpenPNEにWindowsインストーラーができた(WebPI)

公式ブログの記事のとおり、OpenPNE Ver2用のWindowsインストーラーができた。名前はWeb Platform Installer(WebPI)。

WebPIはマイクロソフト社が提供する純正のWebソフトウエアインストーラーだ。インストールは極めて簡単で、Webに遷移しOpenPNEを選択してクリック。あとは指示にしたがってインストールを続けるという形になる。この度マイクロソフト社のみなさまの協力をいただき、OpenPNEを掲載していただいた。

OpenPNEをインストールする場合はOpenPNEのパッケージURLから進んでいただきたい。

詳しいインストール方法は公式ブログを参照していただきたい。

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